食の体験を通じて世界のこと、もっともっと知ってもらいたい、そして身近に感じてほしい。スプーン・プロジェクツは「おいしい」を地域のみんなで共有して世界への扉を開きたいという思いから、このプロジェクトを東京都千代田区内で実験的にはじめます。
日本という新しい土地での生活を重ね、わたしたちという人を、文化を、社会を、側から静かに見つめてきた在住外国人の方々。そんな日常的な驚きといつも隣り合わせの彼らをホストとして招き、食をテーマに交流する異文化体験イベントを開催します。ホストにはこどもの頃よく食べていた家庭料理や日常的に作る「おうちごはん」を紹介して頂きながら、思い出やエピソードも交えて、自分の食卓や家族についてたっぷり話してもらいます。さらには実際の料理をデモンストレーション!試食タイム、レシピの公開を盛り込み、ホストの「おいしい」を参加者の五感に届けます。いつもとは少し違う誰かの「おうちごはん」を地域のみんなと一緒に食べる。こどももおとなも楽しい、そして異文化をちょっとだけ体験できる。このプロジェクトの先には、ワクワクできるまち、開かれた学びの場をみんなでつくるという未来が待っています。
ある人のある食卓を軸に、家族のこと、地域のこと、懐かしい人、思い出の場所に触れてみる。そんな小さな食の体験をきっかけに、本当に自分が大切にしたい、伝えたい暮しの文化を身の回りから掘り起こしてほしい。私たちはそんなことを願っています。
このプロジェクトは、公益財団法人まちみらい千代田主催第19回千代田まちづくりサポートの助成対象事業に選ばれました。