食い気とまちの色気

翼よ!あれがパリの灯だ。

— チャールズ・リンドバーグ

朝焼け時のパリが好き。ぷわーんと焼きたてのパンとコーヒーが街角のいたるところから香ってくるパリの朝は、人生への原動力を強烈に与えてくれる。1日が始まる喜びを今日も明日も鼻から全身に吸い込む毎日。この街にはそういう官能的な日常の仕掛けがそこら中にあって、我々が根本的には生き物であるという証に気づかせてくれるから、やっぱり何度でも訪れたくなる。

そんな生きることへの刺激を注いでくれるパリ。例えば7区にあるボン・マルシェの食料品売り場は、まるでおとぎ話の中に連れ込まれた主人公の気分にさせてくれる。見た目にも本当に楽しすぎて、くるくるとあっちに行ったりこっちに行ったり。ありとあらゆる食材が美しくディスプレイされ、調理され、そしてその場で飲み込めてしまうこともできるこのデパートは、食するという本能が文化となり、そして芸術表現の域にまで開花したことを人間として祝福したくなる舞台装置のようでした。

パンの山
パンを上に積み重ねるってあまりないかも。

 

スパイシー!
見た目にも楽しいスパイス売り場は官能的。

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